トラブル対応事例
UTM導入後のHDDへのアクセス速度低下を改善
この記事は約 2 分で読めます。
こんにちは。biz-usクラウド サポート担当です。
今回は、UTM(統合脅威管理)を導入した後、社内ネットワークに接続されたNAS(ネットワークHDD)へのアクセスが極端に遅くなったという法人ご担当者様からのご相談に対応した事例をご紹介します。
NASのようなストレージ機器は、日々の業務において共有ファイルのやり取りやデータ保管に使われるため、アクセス速度が落ちると業務全体に支障をきたします。同じようなネットワーク機器の追加・変更を検討中の企業様は、ぜひ本事例をご参考ください。
DHCPによるIPアドレスの競合・設定不整合が原因
ネットワーク環境を確認したところ、NASに内蔵されているDHCP機能によるIPアドレスの自動割り当てが、アクセス速度低下の原因であることが判明しました。
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)は、ネットワーク上の端末にIPアドレスを自動で割り当てる仕組みです。
通常はルーターやサーバーなどの中央管理機器がDHCP機能を担いますが、今回のようにNAS側のDHCPが有効化されていると、IPアドレスの競合やネットワークパフォーマンスの劣化につながることがあります。
DHCP設定を見直し、IPアドレスを再構成
ネットワーク全体の設定を確認した上で、NASのDHCP機能を無効化し、IPアドレスをルーター側で一元管理するよう設定変更を行いました。
これにより、ネットワーク上のアドレス競合が解消され、NASへのアクセス速度も正常に戻りました。
NASやUTMなどのネットワーク機器を新たに導入・追加する際には、既存機器とのIPアドレス管理の整合性に注意することが重要です。
新しい機器導入後のネットワーク不具合もご相談ください
新しいシステムやネットワーク機器を導入した直後は、設定のわずかな不一致から、思いがけないトラブルが起こることがあります。
とくにDHCPやルーター、UTMなど複数の機器が関わる環境では、IPアドレスの重複や設定の競合によって通信速度が大きく低下するケースも少なくありません。
- 「UTMを入れてから、ネットが遅くなった気がする」
- 「社内の共有フォルダにアクセスできない」
こうした兆候がある場合は、放置せず早めに対応することで、業務への影響を抑えることが可能です。
UTMやNASの導入後に通信トラブルが起きた際は、biz-usクラウドまでご相談ください。
ネットワーク構成の見直しやIPアドレス設計の最適化など、法人様ごとの環境に合わせた柔軟な対応が可能です。