トラブル対応事例
【解説】OneDriveの同期でデスクトップのファイルが消えた時の復元方法と再発防止策
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「biz-us クラウド」をご契約中の法人ご担当者様から、「OneDriveを設定した後にデスクトップのアイコンがほとんど消えてしまった」とお問い合わせがありました。
お話を伺うと、重要なファイルやフォルダが一斉に見えなくなってしまったとのことで、業務への影響も大きい状態でした。
今回はこのような事例をもとに、ファイルが消えたように見える原因と復元方法、再発防止の設定手順をわかりやすくご紹介します。
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目次
OneDriveの同期でファイルが消えた原因と復元方法

OneDriveとの同期により、デスクトップ上のファイルやフォルダがクラウド上へ自動的に移動されてしまうことがあります。
この際、ファイルの保存場所が「C:\Users[ユーザー名]\Desktop」から「C:\Users[ユーザー名]\OneDrive\Desktop」に変更されるため、従来の場所を参照しているショートカットやアプリケーションからは「消えた」ように見えてしまいます。
実際には、これらのデータは完全に削除されているわけではなく、OneDriveの「ごみ箱」フォルダに移動しているだけのケースが多く見られます。
今回のご相談の場合も、OneDriveのごみ箱から全データを復元することで、すべて元の状態に戻すことができました。復元方法は以下の通りになります。
データの復元方法
①OneDriveフォルダを確認
エクスプローラーを開き、左側の「OneDrive」をクリック→「デスクトップ」フォルダを確認してください。多くの場合、こちらにファイルが移動しています。
②OneDriveのごみ箱を確認
OneDriveのWebサイト(https://onedrive.live.com)にアクセスし、左側メニューの「ごみ箱」を確認します。誤って削除されたファイルがある場合は、選択して「復元」をクリックしてください。
③ファイル履歴から復元
Windows10/11のファイル履歴機能が有効な場合、「設定」→「更新とセキュリティ」→「バックアップ」→「ファイル履歴でファイルをバックアップ」から以前のバージョンを復元できます。
今回の対応ではファイルを復元後、同じトラブルの再発を防ぐための設定変更を実施しました。
- クラウド上のファイルをローカル環境(PC本体)に移動
- OneDriveとPCのリンクを一時的に解除
この対応により、意図しないファイル移動や同期エラーによるデータ混乱を防げます。
多くの企業で利用されているOneDriveですが、「同期=バックアップ」ではありません。仕組みを正しく理解せずに運用すると、今回のようなトラブルが再発する可能性があります。OneDriveの仕組みを理解する必要がありますので取り扱いには十分ご注意ください。
OneDriveの設定を変更して再発防止する方法

①デスクトップの同期を無効化する
- タスクバーのOneDriveアイコンを右クリック
- 「設定」→「バックアップ」タブを開く
- 「フォルダーの管理」→「デスクトップ」のチェックを外す
- 「バックアップの停止」をクリック
このとき、ファイルの保存先をどうするか確認されます。「元の場所に戻す」を選ばないと、ファイルはOneDrive内に残ります。
②ファイルを整理する
- OneDriveの
Desktop
フォルダ内のファイルを確認 - ローカルの
C:\Users\ユーザー名\Desktop
に必要に応じて手動で移動 - 移動後は、不要になったOneDrive上の同名フォルダを削除して整理
③同期対象を必要最小限に絞る
- OneDrive設定 → 「アカウント」タブ → 「フォルダーの選択」
- 同期したいフォルダだけにチェックを入れる(例:作業中のドキュメントのみ)
- OneDriveの使用容量は「ストレージ」タブで常時確認可能
特に重要なポイントとして、OneDriveは便利なクラウドサービスですが、「同期」と「バックアップ」は異なる概念になりますので以下を理解する必要があります。
用語 | 意味 |
---|---|
同期 | クラウドとローカルのファイルを同じ状態に保つ |
バックアップ | 元のファイルを保持したまま、別の場所に複製を保存する |
対応完了後に、改めてご担当者様には再発防止のため、以下をご案内しました。
- データのバックアップと同期の違いについて
- ローカルとクラウド間のデータ管理方法について
- 同期設定の見直しと管理のポイント
日々の業務に集中していると見落としがちなポイントですが、トラブルが起きる前に対策しておくことで、大切なデータを守ることができます。ぜひご参考になれば幸いです。
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- クラウド同期によるファイル紛失
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