トラブル対応事例
【UTMが通信を遮断?】ルーター再起動後にネットが使えなくなった原因と対処事例
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こんにちは。「biz-us クラウド」サポート担当です。
今回は、当社のお客さまより、「ルーターを再起動した直後からインターネットに接続できなくなった」とのお問い合わせをいただきました。
お話を伺うと、複数のパソコンで同様の症状が発生しており、社内ファイルサーバや内線電話は通常どおり利用できていたため、「社内通信は正常・外部通信のみ不通」という、ネットワークの一部でのトラブルが疑われました。
切り分けと原因の特定
まずはネットワーク構成をもとに、次の項目を順に検証しました。
- PC単体の不具合を除外
→複数台で同様の症状が出ており、端末側のトラブルではないと判断。 - 社内ネットワークの状態を確認
→ファイル共有や内線通話は正常で、LAN内の通信は問題なし。 - ルーターにPCを直結して外部通信を確認
→この接続ではインターネットに問題なく接続できた。
この結果から、UTMを経由した際にのみ通信が遮断されていることが明確になり、UTM側の制御が疑われました。
その後、UTMの再起動やLANケーブルの交換といった基本的な初期対応を実施しましたが、症状は改善されませんでした。UTM機器自体に物理的な故障は見られず、内部設定やセッション情報の不整合によって通信が遮断されていた可能性が高いと判断されました。
考えられる原因と対策

ネットワーク再起動後にインターネットへの通信が遮断される場合、主に次のような原因が考えられます。
- UTMのセッションテーブルやARP情報が初期化され、再構築がうまくいかなかった
- ルーター側の再起動により設定が変化し、UTMが“安全な通信”と認識できなくなった
- UTMのセキュリティポリシーが発動し、インターネット通信のみを遮断した
このようなトラブルでは、ネットワーク構成全体を俯瞰し、機器間の接続状況やIPアドレス設定、フィルタリングルールなどを一つずつ丁寧に確認していく作業が求められます。
今回は、現地での詳細な確認が必要と判断したため、初期対応は一旦終了とし、お客様とご相談のうえ訪問対応へと切り替えて進めています。
PC・IT機器関連のサポートは「biz-usクラウド」へ
biz-usクラウドでは、UTMやルーターの設定変更などによって発生するネットワーク関連のトラブルにも対応しています。
遠隔操作による一次切り分けから、必要に応じた訪問での対応まで、一貫してサポートを行っており、業務の早期復旧をお手伝いします。
「突然ネットにつながらなくなった」「スキャン送信が急に止まった」といったお困りごとがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。