セキュリティ
情報セキュリティ三大要素とは?例を交えてわかりやすく解説
こんにちは。biz-us クラウド編集部です!
いきなり「情報セキュリティ」と言われても「なんだかお堅い内容だなあ・・・」といまいちピンとこない方も多いと思いますが、情報セキュリティ要素について理解することはデータ侵害を防止し、ビジネスの持続可能性を保証するために重要なものになります。
そんな本記事では「情報セキュリティ三大要素」について素人でも分かるようにできるだけ詳しく解説をさせていただきましたのでご覧ください。
目次
三大要素①機密性

機密性は、情報が許可された者だけにアクセスでき、不正アクセスによる情報の漏洩を防ぐことを指します。
個人情報や企業の秘密情報が外部に漏れ出すことなく、安全に管理されることが特に求められます。
機密性の重要性

機密性の確保は、企業の信頼性とビジネスの継続性を保つために必要不可欠です。
筆者自身もよく使っているのですが、仮にAmazonや楽天を利用していて自分の個人情報が漏れてしまったら、その企業の評判は大きなダメージを受け、信頼性は失墜してしまいますよね。
さらに深刻な方向にいってしまうと「法的責任も問われる可能性」があったり、企業の業績に直接関わる重要なビジネス情報が外部に漏れた場合、競争優位性を失いビジネス自体が危機に陥ることもあります。
企業の信頼性が落ちてしまったことを事例に「【注意喚起】企業のインターネットセキュリティ問題について」をご紹介させていただいておりますので、あわせてご覧ください。
機密性を確保する方法
機密性を確保するための手段としては、以下のようなものがあります。
- アクセス制御
ユーザー名やパスワードを用いて、特定の情報に対するアクセス権を管理します。また、二要素認証や人間の身体的特徴を用いるバイオメトリクス認証も効果的です。 - データ暗号化
情報を暗号化することで、不正な第三者が情報を手に入れてもその内容を理解することが難しくなります。 - VPN
仮想プライベートネットワーク(VPN)を使用すると、インターネット上で情報を安全に送受信することができます。
機密性は情報セキュリティの根幹をなす要素であり、こんな時代だからこそその重要性は日増しに高まっています。
データ漏洩を防ぐためのアクセス制御、データ暗号化、VPNの利用など、機密性を保つための方法を理解し、適切に実施することで、情報資産を確実に保護していきましょう。
VPNとは?と知りたい方は「VPNとは?仕組みや方法を初心者にも分かりやすく解説」で解説をしておりますので併せてご覧ください。
三大要素②完全性

「完全性」とはざっくり言うと、情報が正しく信頼性があり、未許可の変更から保護されている状態を指します。
完全性という言葉から「欠点がなく、全部揃っている状態」をイメージするかもしれませんが、情報セキュリティの観点では「あなたの大切なデータが、ちゃんとオリジナルの状態を保っていること」を指します。
つまり、不正に改ざんされてないとか、何かの間違いでデータが壊れてないとか、そういう状態を「完全性」と呼びます。
なぜ「完全性」が大切なのか?

「完全性」がなければ、データが改ざんされてしまったり、ウイルスに感染したりといった問題が起こり得ます。
「完全性」がない事例
「PayPay銀行」のようなオンラインの銀行を想像してみてください。
自分の口座の金額が突如変わったり、振り込みの指示が勝手に変更されたりしたらパニックになりますよね?それが「完全性が保たれていない世界」になります。
他の事例をあげると「重要なレポートの数字」が間違っていたら、それに基づいた判断が全く逆の結果を招くことだってありますよね。
それが企業の決定や医療の診断に影響を与えたらとんでもないことになってしまいます。
「完全性」を守るためには?
「完全性」を保つためには、セキュリティソフトの利用やシステムの定期的なアップデートが重要です。
また、バックアップの取得も重要な作業となり、万が一データが変更されてしまった場合でも元の状態に戻すことが可能になります。
これらのことから「完全性」は、データが正確であり続けることを保証する大事な要素です。
少しネーミング的に難しそうに聞こえるかもしれませんが、要は「自分のデータがちゃんとオリジナルのまま保たれてるか」ってことを確認することになります。
これができると、データに基づくあらゆる判断や決定が信頼できるものになります。
Windows11のおすすめセキュリティソフトについて「【法人向け】Windows11にウイルス対策ソフトは必要?【セキュリティ】」にてまとめておりますので、併せてご覧ください。
三大要素③可用性
情報セキュリティの三大要素の最後の一つ「可用性」について解説をしていきます。
「可用性」なんて言葉を普段使うことがないので難しそうですが、簡単に言えば「必要な時に、必要な情報にアクセスできる状態」を指します。
可用性の重要性について
例えばもし仮に重要なプレゼンの直前に、準備したデータにアクセスできない状況や、あるいは緊急時に重要な情報に手が届かないなんてことになったら、大変なことになりますよね。
それが「可用性が保たれていない状況」のことを指し、システムやネットワークがダウンしてしまったり、自然災害などで物理的にデータにアクセスできなくなったりするのも同様に可用性が保たれていないことになります。
可用性を守るために
下記のような3つのアプローチ方法があるのでご紹介をさせていただきます。
- 冗長性
システムやネットワークに冗長性を持たせることで、一部がダウンしても他の部分でカバーできるように準備しておきます。AWSもこれですね。 - バックアップとリカバリー
定期的なデータのバックアップと、万が一の事態に備えたリカバリープランを準備しておくことが大切です。 - 負荷分散
ネットワークやサーバーの負荷が一部に集中しないように、負荷を均等に分散させる手法です。
これらのように「可用性」は、必要な情報がいつでも、必要な人に利用可能であることを確保する大切な要素です。
冗長性を確保したり、バックアップを取ったり、負荷を分散したりすることで情報が必要なときにちゃんと手に入るようにすることができます。
以上で「情報セキュリティ三大要素」の解説は終わりになります。
情報セキュリティを考える上で、この三つの要素「機密性」「完全性」「可用性」をバランス良く保つことがとっても大切ですね!
まとめ

いかがでしたでしょうか?
情報セキュリティ三大要素は、企業の情報資産を守るための基本的な枠組みを提供します。
これらを理解し、適切に適用することで、ビジネスの継続性、顧客の信頼、法的な遵守を保つことができます。
情報セキュリティは、ビジネスにとって重要な要素ですので、これらの概念を理解し、適切な対策を講じることが求められます。
これらの三大要素を強化させる為に、まずは理解をしてから簡単な対策から始めた上、弊社では本格的な「UTM」や「ファイルサーバー」など導入をおすすめしております。
関連記事:中小企業のセキュリティ対策にはUTMがおすすめ!特徴や選び方について解説!
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