トラブル対応事例
複合機のスキャンが送れない?認証情報の再設定で解決した事例
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こんにちは。「biz-us クラウド」サポート担当です。
今回は、biz-usクラウドをご利用中の法人のお客さまから、「複合機でスキャンデータを送信しようとするとエラーが表示され、送信できない」というお問い合わせをいただきました。
数日前にスキャン設定を行ったばかりで、一度は正常に送信できていたものの、その後再び送信エラーが発生しているとのことです。
本記事では対応事例をご紹介しますので、もし同じような症状でお悩みの場合は、ぜひご参考ください。
目次
症状の詳細と初期診断
発生していた症状
- スキャン実行時に「SMBを確認してください」というエラーメッセージが表示
- 複合機の管理画面では「接続OK」と表示されるが、実際の送信は失敗する状態が継続
- 数日前まで正常に動作していた
初期診断で確認した項目
リモートサポートにて、複合機とPC側の設定状況を順に確認し、以下の項目をチェックしました。
確認項目 | 内容 | 結果 |
---|---|---|
SMB 1.0の有効化 | Windowsと複合機の通信に必要なプロトコル | 有効 |
IPアドレスの固定設定 | ネットワーク接続の安定性確保 | 設定済み |
アドレス帳の接続テスト | 複合機から送信先への接続確認 | 「接続OK」表示 |
SMB(Server Message Block)とは
SMBは、Windowsネットワークでファイルやプリンタを共有するためのプロトコルです。複合機からPCへスキャンデータを送信する際に使用されます。
根本原因の特定と対応
認証情報・フォルダ設定の再構成
スキャン先フォルダの共有設定や、アドレス帳に登録されたユーザー情報に不整合がある可能性があったため、関連設定を1から見直すことにしました。
具体的には、以下の対応をとりました。
- サーバー上に、利用者ごとの専用スキャンフォルダを新たに作成
- 複合機のアドレス帳に登録されていたフォルダパス、ユーザーID、パスワードを再入力し、認証情報をすべて再設定
- 設定完了後、テストスキャンを実施し、スキャンデータが正常に送信されることを確認
今回のようなケースでは、ネットワーク構成の変更やパスワード更新により、以前登録されていたSMB認証情報が無効化され、スキャン送信時にエラーが発生することがあります。
今回の事例でいえば、複合機のアドレス帳情報を一度リセットし、スキャン先のフォルダ情報・認証情報を再登録することで、正常に送信ができる状態へ復旧しました。
複合機とサーバー間のスキャン送信エラーは、設定の不一致や認証情報の失効が原因となることが多く、定期的な設定確認と再構成が再発防止につながりますのでお確かめください。
対応のポイント
今回の事例のように、複合機の画面上では「接続OK」と表示されていても、実際にはSMB認証に失敗しており、スキャンデータの送信ができないケースがあります。
以下のような状況に当てはまる場合は、設定の作り直しや認証情報の再登録が有効です。
- SMBのバージョンや通信プロトコルが不一致
- スキャン先フォルダの構成変更やアクセス権限の変更
- 登録されているユーザーIDやパスワードの期限切れ・破損
「設定は合っているはずなのにスキャンできない」「接続テストは成功しているのに、送信時にエラーが出る」といった場合は、一度すべての設定情報を見直し、再構成することでトラブルが解消することがあります。
同様のトラブルでお困りの際は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
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