複合機
【解説】ファックス受信データを効率良くフォルダに自動転送する方法とは?
この記事は約 4 分で読めます。
こんにちは。biz-us クラウドサポート編集部です。
複合機にはコピーやスキャン、FAXといった機能のほかにも、さまざまな便利機能が搭載されています。
今回は、オフィスでの業務効率を格段に向上させる「ファックス受信データのフォルダ自動転送」機能についてご紹介いたします。
近年、ペーパーレス化が進み、受信したファックスデータを電子データで管理することが一般的になってきたよね!
フォルダ転送ではなくメール転送の方法は、以前「【エコにも繋がる】受信FAXをメールに転送する設定方法とは?」で解説しましたが、今回はフォルダ転送の設定方法をお伝えします。
目次
FAX受信データのフォルダ転送のメリットとは?
FAX受信データをフォルダ転送するメリットは、ペーパーレスに寄与することはもちろん、特定のフォルダにデータを保存するため複数の社員がアクセスしやすいことです。その他も含め、具体的には以下のメリットが挙げられます。
FAX受信データのフォルダ転送のメリット
- メール転送と同様、リアルタイムでの確認が可能
- ペーパーレス化でき、書類整理の手間が省ける
- 特定のフォルダに自動転送されるため、チームでの共有が簡単
- データでの保管が可能
フォルダ転送の設定手順
①転送先のフォルダを作成する
事前に転送先となるフォルダを用意します。
転送先としては、PCのフォルダに転送する方法とサーバー上の共有フォルダに転送する方法の2つがありますが、おすすめはNAS※などのデータ保存専用のサーバーに転送する方法です。
サーバーへの転送であればPCの容量を圧迫して動作が重くなることもありませんし、PCトラブルの際にデータが破損する危険性からも回避できます
転送先をPCのフォルダーに設定した場合、そのPCの電源がオフになっていると転送できなくなってしまうため注意が必要です。
※NAS=「Network-Attached Storage」の略で、デバイスではなくネットワークに接続するタイプのファイルサーバー専用機のことを指します。
②複合機の操作パネルから転送設定
複合機の設定メニューから、ファックス受信データの転送先に①で作成したフォルダを指定します。宛先表(アドレス帳)に登録が必要な場合もあります。
③転送テストを実施する
設定が完了したらスマホなどを使って実際にファックスを送信し、データが指定したフォルダに転送されるかを確認します。
データ保存専用のサーバーの活用方法は?
ネットワーク内に専用サーバーを設けることで会社パソコンの負担を減らし、データ損失のリスクを回避できます。
当社でもこのシステムを活用しており、過去の見積り書類やデザインファイル、イベントの写真など、多種多様なファイルをサーバー上で管理しています。
多くの会社では、ファイルの命名規則やフォルダの保管場所を定めた「保存ルール」を設定し、フォルダを管理しています。ファイルの保存ルールを徹底することで業務の効率化を図り、企業の生産性を向上させることができます。
この記事をきっかけに「ファックス受信データをNASに自動的に転送して保存する」など、積極的に活用してみてはいかがでしょうか?
最後にFAX受信データのフォルダ転送に関するよくある質問をご紹介します。
FAX受信データのフォルダ転送に関するよくある質問
Q1: FAX受信データのフォルダ転送設定は難しいですか?
基本的なネットワークの知識があれば簡単に設定できます。
多くの複合機にガイドが用意されており、ステップバイステップで設定を進めることができます。不明点があれば、メーカーのサポートラインに問い合わせることをお勧めします。
Q2: フォルダ転送の際にセキュリティは保たれますか?
はい。転送されるデータはメールのなりすましや情報漏えいを防止するため、通常、ネットワーク上で暗号化されます。
ただし、より高度なセキュリティを求める場合は、SSL/TLSなどの追加のセキュリティ対策を設定することをおすすめします。
Q3: パソコンがオフのときでもフォルダへ転送できますか?
パソコンが転送先の場合、そのパソコンがオフの状態だと転送は行われません。
常に受信データを確実に転送するためには、常時稼働しているサーバーを転送先とすることをお勧めします。
Q4: どのような環境でフォルダ転送が特に有効ですか?
文書の共有が頻繁に行われるオフィス環境や、紙の使用を減らしてエコを意識したい企業にとってフォルダ転送は非常に効果的です。
また、リモートワークが行われる環境での情報共有にも役立ちます。
Q5: フォルダ転送機能の利用には追加の料金が発生しますか?
ほとんどの複合機では、フォルダ転送機能は標準機能として提供されているため、追加料金は発生しません。
ただし、サーバーの設置やネットワークの構築には、別途コストがかかる場合があります。
まとめ
今回は、複合機の「ファックス受信データをフォルダ転送する機能」について説明しました。
ファックス転送は、PCのフォルダに転送することも可能ですが、接続が切れてしまうと転送できなくなってしまう危険性があるためおすすめできません。
この記事で紹介したように、サーバー上のフォルダに転送する方法を試してみてくださいね。
事業者さま向けITサポートサービス「biz-usクラウド」は、利用社数1,700社以上の実績をもつ、会社パソコンやIT機器のトラブル解決をサポートするサービスです。
特に、当社は京セラ複合機では国内販売台数トップの1次代理店※のため、複合機に関して豊富なトラブル対応や保守実績があります。※2023年度実績
回数制限のない定額プランとスポット対応の両方がありますので、突然起こる日常的なIT機器トラブルや保守でお困りの方は、お気軽に下記フォームよりご相談ください。