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やばい?ブルースクリーンが頻発する原因と解決法を解説
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こんにちは。「biz-us クラウド」編集部です。
仕事中に突然ブルースクリーンが発生し、焦って電源を切ってしまう方も多いのではないでしょうか?
まず、ブルースクリーンが発生しても、すぐに電源を切らないでください。多くの場合、10分ほど経つと自動的に再起動されます。
SNSで調べてみたところ、多くのユーザーがブルースクリーンに悩んでいることが分かりました。
今回は、「ブルースクリーン発生」の原因と対処方法を詳しく解説します。
目次
- そもそもブルースクリーンとは?
- ブルースクリーンの原因
- ブルースクリーンが頻発する場合の直し方は?
- ブルースクリーンでよくあるエラーコードの一覧
- IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL(0x0000000A)
- PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA (0x00000050)
- BAD_POOL_HEADER (0x00000019)
- SYSTEM_SERVICE_EXCEPTION (0x0000003B)
- MEMORY_MANAGEMENT (0x0000001A)
- DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL (0x000000D1)
- UNMOUNTABLE_BOOT_VOLUME (0x000000ED)
- INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE (0x0000007B)
- KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLED (0x0000001E)
- DPC_WATCHDOG_VIOLATION (0x00000133)
- まずはエラーコードを調べてみよう
- まとめ
そもそもブルースクリーンとは?
ブルースクリーンとは、Windowsパソコンでシステムの重大なエラーが発生した際に表示される青い画面のことです。通常、青い背景に白いテキストが表示され、エラーコードや停止コードが記載されています。
ブルースクリーンが発生しやすいタイミング
- 電源を入れてメーカーロゴが表示される前後
- パソコン作業中にトラブルが起こったとき
- Windows Updateの後
ブルースクリーンが発生したパソコンは、キーボードの操作が効かなくなってしまいます。
英語圏では「 BSoD:Blue Screen Of Death(死の青い画面)」と呼ばれているよ!
ブルースクリーンの原因
メモリの不具合
メモリに不具合がある場合、OSがプログラムやプロセスの実行に必要なデータを正しく読み書きできなくなり、ブルースクリーンが発生する可能性があります。
【メモリの主な不具合要因】
- メモリ不足
- メモリスロットの問題
- 互換性のないRAMの使用
- メモリの経年劣化
【メモリが原因の場合の主なエラーコード】
- MEMORY_MANAGEMENT(0x0000001A)
- BAD_POOL_HEADER(0x00000019)
費用はかかってしまいますが、場合によってはメモリの交換をすると解決できる場合がありますので交換も視野に入れてみてください。
ドライバーの不具合
ドライバーはハードウェアとOS間でデータをやり取りするために必要なソフトウェアのため、ドライバーに不具合があると、システムがハードウェアを正しく操作できず、ブルースクリーンが発生することがあります。
【ドライバーの主な故障要因】
- 不適切なドライバのインストール
- 古いドライバーの使用
- ドライバの競合や互換性の問題
【ドライバーが原因の場合のエラーコード】
- IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL(0x0000000A)
- SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLED(0x0000007E)
- ATTEMPTED_WRITE_TO_READONLY_MEMORY(0x000000BE)
- NO_MORE_SYSTEM_PTES(0x0000003F)
最新のドライバーをインストールし、不適切なドライバーは削除しましょう。
また、反対にインストールしたドライバーが原因で問題が起きている場合は、以前のドライバーに戻すことで解決できる可能性があります。
ハードディスク(HDD)の故障
ハードディスクが故障してしまうと重要なシステムファイルが読み込めないため、ブルースクリーンを引き起こす原因になります。
ハードディスクの主な故障要因
- 物理的な損傷
- 長期間の使用による摩耗
- 不適切な電源供給
- 熱による過負荷
上記のようなさまざまな原因によって発生し、そのまま放置をしておくとディスクの読み書きエラー、データの破損、あるいは最悪の場合、ディスクの完全な故障を引き起こす可能性があります。
【ハードディスクが原因の場合のエラーコード】
- UNMOUNTABLE_BOOT_VOLUME(0x000000ED)
- INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE(0x0000007B)
これらのコードは「システムが起動時に必要なファイルにアクセスできない」ことを示しています。
ハードディスクの診断ツールを使用してドライブの状態をチェックし、必要に応じてデータのバックアップを取るのがおすすめだよ!
HDDの故障は、オーバーヒートが原因の場合も多い
ハードディスクは機構上、高温になりやすく、適切に冷却できていないとオーバーヒートにより内部部品が故障するリスクがあります。
放置すると、性能の低下やシステムのクラッシュにつながる可能性があるため注意が必要です。
実際に僕も、真夏にクーラーの効いていない部屋で作業をしていたときに、ブルースクリーンになってしまった経験があるよ!利用環境には注意しなきゃだね!
オーバーヒート対策とは?
オーバーヒートには、以下のような対策をしてみてましょう。
- ファンが故障していないかをチェックする
- ヒートシンク(冷却を行う部品)に詰まったホコリを取り除く
- 高温な環境で使用しない、直射日光を避ける
- ハードウェアの過負荷
オーバーヒートを起こすとシステムが不安定になり、さまざまなエラーが発生しやすくなるため、ブルースクリーンの一因となり得ます。
特に、Adobeの「Illustrator」や「PremirePro」などの高負荷なアプリケーションで長時間作業している場合や、内部の冷却機構が適切に機能していない場合に、オーバーヒートが起こりやすいため注意が必要です。
オーバーヒートについては、下記の記事で解説しているので参考にしてみてください。
関連記事:熱暴走でPCが落ちてしまう?直し方・対策方法について解説
ウイルス感染
パソコンがウイルスに感染したことでブルースクリーンが表示される可能性もあります。
【ウイルス感染の主な要因】
- 不審なメールの添付ファイル
- 信頼されていないサイトの閲覧
- 信頼できないサイトから入手したアプリケーション
【ウイルス感染が原因の場合のエラーコード】
- IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL(0x0000000A)
- PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA(0x00000050)
- SYSTEM_SERVICE_EXCEPTION(0x0000003B)
- DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL(0x000000D1)
念のため、信頼性の高いセキュリティソフト(ウイルス対策ソフト)でシステムをスキャンして、ウイルスに感染していないかチェックしましょう。
感染の疑いがある場合は、専門業者に一度相談してみることをおすすめします。
「どうすればいいか判断がつかない……」という方は、ぜひお気軽に「biz-us クラウド」までお問い合わせしてね!
関連記事:【法人向け】Windows11にウイルス対策ソフトは必要?【セキュリティ】
ブルースクリーンが頻発する場合の直し方は?
もしブルースクリーンが頻繁に発生する場合は、以下の手順をお試しください。
①エラーコードを確認する
エラーコード(停止コード/STOPコード)については後述しますが、エラーコードやメッセージを記録しておくと、原因の特定と解決方法の検索に役立ちます。
例えば上記の画像では、「CRITICAL PROCESS DIED」の部分がエラーコードに当たります。
②周辺機器を取り外して再起動
外付けHDDなどの周辺機器が原因でブルースクリーンが発生している場合があります。周辺機器をすべて取り外してから再起動してみましょう。
③セーフモードで起動してみる
通常の起動ができない場合、セーフモードで起動できる可能性があります。
セーフモードでは、最小限のドライバーとプログラムでWindowsを起動し、トラブルシューティングを行います。
セーフモードでの起動方法(Windows 10/11)
- OSの起動に何度か失敗すると、自動的に「スタートアップ修復」の画面が表示され、自己修復が行われます。
- 自動修復完了後に、「詳細オプション」>「詳細オプション」>「スタートアップ設定」>「再起動」をクリックします。
- 再起動後にスタートアップ設定画面が表示されるため、数字キーまたはファンクションキーで「セーフモードを有効にする」を選択します。
④「システムの復元」を実行する
新しいドライバーやソフトウェアをインストールした後に、ブルースクリーンが発生した場合は、「システムの復元」をすることで問題が発生する前の安定した状態に戻すことができます。
システムの復元によって、システム設定/インストールされたアプリケーション/レジストリの変更などを以前の状態に戻すことで、問題が解決する可能性があります。
システムの復元を行う場合は、データのバックアップを取ってから実行することをおすすめします。
復元方法については、以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
問題が続く場合は、専門業者に相談することをおすすめします。
≫biz-us クラウドへブルースクリーンについて相談をする
ブルースクリーンでよくあるエラーコードの一覧
ここまでもエラーコードをいくつかご紹介してきましたが、最後によくあるエラーコードをいくつか列挙します。
ただし、ブルースクリーン時のエラーコードは必ずしも正確なものではありません。
複数の要因が絡み合ってブルースクリーンが発生している可能性も考えられるため、エラーコードだけで判断するのは注意しましょう。
IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL(0x0000000A)
ドライバが無効なメモリにアクセスを試みた時に発生します。
PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA (0x00000050)
システムが無効なメモリアドレスを参照した時に発生します。
BAD_POOL_HEADER (0x00000019)
メモリプールの破損が原因で発生します。
SYSTEM_SERVICE_EXCEPTION (0x0000003B)
システムサービスが例外を引き起こした時に発生します。
MEMORY_MANAGEMENT (0x0000001A)
重大なメモリ管理エラーが原因で発生します。
DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL (0x000000D1)
ドライバが異常なメモリにアクセスした時に発生します。
UNMOUNTABLE_BOOT_VOLUME (0x000000ED)
ブートボリュームのマウントに失敗した時に発生します。
INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE (0x0000007B)
システムがブートドライブにアクセスできない時に発生します。
KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLED (0x0000001E)
カーネルモードプログラムが例外を処理しなかった時に発生します。
DPC_WATCHDOG_VIOLATION (0x00000133)
不適切に動作するドライバが延期手続きコール(DPC)や割り込みサービスルーチン(ISR)を過度に延期した時に発生します。
以上、参考になる例はありましたでしょうか?
エラーコードで検索をして、問題のトラブルシューティングや修正にぜひお役立てください。
まずはエラーコードを調べてみよう
もし、上記に記載がないエラーコードが表示された場合は、ぜひ一度検索してみてください。
例えば、「SYSTEM_SERVICE_EXCEPTION(0x0000003B)」でGoogle検索をすると、以下のようにさまざまな記事が表示されてエラーコードの意味がわかります。
「エラーコードを検索しても何がなんだか全く分からない……」という方はお気軽に下記お問い合わせフォームよりご相談ください。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「ブルースクリーンが頻繁に発生する原因と解決法」について解説をしました。改めて当記事の重要ポイントは以下です。
- ブルースクリーンは、Windowsで重大なシステムエラーが発生した際に表示される
- 原因は、メモリ/ドライバー/ハードディスクの不具合やウイルス感染などさまざま
- エラーコード(停止コード)は要因の特定に役立つ
- 判断がつかない場合やパソコンに重要なデータが含まれている場合は、無理をせずに専門業者へ相談
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